求人市場でもかなりの需要があるサーバーエンジニアですが、プロフェッショナルとしてサーバーエンジニアという職種を続けていると、様々な苦難が待ち受けています。
例えば、サーバーの突然の障害です。昨今の日本の企業では、あらゆる業務がサーバーエンジニアが構築したサーバーシステムありきで動いていますので、サーバーシステムに障害が起こるというのは、企業の生命線に関わる事態となります。サーバーエンジニアには、こうした事態が起こっても、冷静に対処することを求められます。また、自分のキャリアに対して、明らかに分不相応な案件を任されることもあるでしょう。こうしたときに、どのような対応が取れるかによって、サーバーエンジニアとしての今後活躍できるかがかかっています。
こうした、一見自分が簡単には対応できないような事態に遭遇した場合に、逃げずに立ち向かうことができるかどうかが、サーバーエンジニアとして、人間としての成長に大きく関わってきます。トラブルが発生して苦難を乗り越えて手にするものは、トラブルについての対処法だけではありません。困難を目の前にして逃げなかったという自信、トラブル時にいかに自分をコントロールできるかという精神力、また、トラブルを共に乗り越えた同僚や、社内のあらゆる関係者からの信頼を勝ち取ることができます。
特に最後の信頼については、今後仕事をしていくうえで必要不可欠なものとなります。信頼があるからこそ、あの人にまた仕事を任せようとか、あの人に相談してみようなどといった、新たな仕事のチャンスが舞い込んでくるのです。サーバーエンジニアとして、新たな技術の習得はキャリアを続けるにあたって必要不可欠なものとなります。こうして手に入れた新たな仕事にも果敢に取り組むことで、サーバーエンジニアはさらなるチャンスを手にすることができるのです。
前項で書いたこととは若干矛盾する点もありますが、とはいえ、そう簡単には自分の成長であったり周りからの信頼を実感できないということも多いでしょう。そうした場合でも、すぐにこの仕事はダメだったと投げ出すのではなく、長い目線で物事を考えるようにすることをおすすめします。
どんな仕事でも、第一線で活躍するためには一年程度の期間が必要だと言われています。サーバーエンジニアとしての仕事をはじめてみて、自分には合わないと感じた場合でも、まずは一年、続けてみることをおすすめします。成長や信頼といったものは目には見えないのでわかりづらいものなのですが、一年間トラブルや難しい案件と向き合い続けたあなたには知らないうちにこうしたものがついてきていることでしょう。