サーバーエンジニアと呼ばれる職種の人々には、専門知識を必要とされる業務が多いため、求人募集等においても、知識や経験をしっかり積んでいるプロフェショナルであるかどうかということが重要視されます。ビッグデータの利活用などが叫ばれ、ビジネスに使用するデータの量が加速度的に増え続けている昨今、サーバーエンジニアの需要はますます高まることが予想されます。サーバーエンジニアとして今後も活躍するためには、日々新たに登場する技術にしっかりと追従し、学び続ける姿勢も重要となります。
サーバーエンジニアに与えられる仕事として、まず挙げられるのが「構築」です。実際に使用するプログラマーや社内関係者と調整のうえ、使いやすさ・コスト等を考えながら、どのような構成にするのかという設計から行う必要があります。いかに使いやすい構成のサーバーシステムを作り上げたとしても、そのサーバーシステムによって得られる利益よりもコストの方がかかるという状態では会社のビジネスに損害を与えることになりかねません。
設計を行った後は、サーバー機器の設置・配線、オペレーションシステムのインストール等、ハードウェアとソフトウェアの垣根を超えた仕事を任されます。ラッキングや配線等を行う際も、社内で後からメンテナンスがしやすいように考慮して進めることができる人材が優秀なサーバーエンジニアとして重宝されます。サーバーシステムの構築は、プロフェッショナルのサーバーエンジニアとしての豊富な知識はもちろんのこと、いかに使いやすいサーバーシステムをコストパフォーマンスを考えながら作ることができるかという点で、社内外との調整力も必要とされる業務です。
既に構築されたサーバーシステムの運用・保守を行うことも、サーバーエンジニアにとって重要な仕事のひとつです。構築に比べると、いささか地味な印象がある運用・保守ですが、これができていないとサーバーシステムに問題が出た際、社内のさまざまなシステムに影響が出て大きな損失につながります。急激なアクセスの増加や外部の攻撃が起こっていないかなど、毎日の運用の中で確実にチェックを行い、必要であればメンテナンスを行う作業が必要となります。
もし仮にサーバーに障害が発生した場合は、非常時にも関わらず、いかに迅速に対応できるかという冷静さが求められます。あらゆるシステムが日常業務で利用される現代の日本においては、サーバーシステムは社内のあらゆる業務の基盤を支える存在です。サーバーエンジニアが行うサーバーシステムの運用・保守業務はそうしたあらゆる業務を陰ながら支えている業務なのです。